2J-01
ハイブリッド並列によるChebychev基底共役勾配法の性能評価
○野村直也,熊谷洋佑,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大)
大規模な科学技術計算にはスーパーコンピュータが用いられる.近年のスーパーコンピュータはコア数の増加により性能を向上させている.このような大規模な並列分散環境では,集団通信が計算時間の多くを占め,性能ボトルネック要因となっている.そこで,集団通信を削減したChebyshev基底共役勾配法(CBCG法)が提案されている.本研究はCBCG法にハイブリッド並列を施し,東京大学のfx10スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)上において,通信削減の効果を検証した.ハイブリッド並列を施すことにより,CBCG法の集団通信の時間はフラットMPIに比べ576ノード(9216コア)で約45%となり,通信削減の効果があることが確認できた.

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