情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

一般的に高負荷となる動画像圧縮符号化処理を複数の汎用コンピュータ上で並列に実行することで、処理時間の低減を図ることができる。処理ノード数を増やすことで処理完了までの時間を短縮することが期待できる一方、各ノードに対し処理を割り当てるための時間も増加することで、ノード数の追加と処理時間の短縮に限界があることも予想される。今回、汎用の分散処理フレームワークであるHadoopを用い、1000台のノードを利用した分散処理の実現性と大規模分散処理環境での8K高精細画像の符号化処理速度を検証し、分散処理により最大100Gbps超の8K動画ストリームを実時間以内で圧縮符号化できる見込みを得た。