情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

発達障がいに含まれる学習障がいの中には、特に計算する、推論することを苦手とする算数困難という障がいがある。また、音声情報の取得と発信が困難な聴覚障がいという障がいがある。本研究では、これらの障がいを併有する児童向けの教材開発の手掛かりとするため、児童の視線に着目して研究を進め、障がいを併有する児童向けの算数教材を開発した。視線の研究には、視線の動きを調べるアイトラッカーと、視線誘導を促すユーピックというICT機器を使用した。そして、これらの機器によって得られた情報を基に、算数教材と視線誘導のガイドラインを制作し、教材と教材を使用する児童に対する学習支援の有効性を検証した。