情報処理学会 第77回全国大会講演要旨
1W-09
歩行者事故削減のためのGPSと車両からの電波を用いた歩行者位置推定精度の向上
交通事故のうち、歩行者対車両の事故が全体の約過半数を占めており,歩行者の安全性向上は急務である。GPSによって算出した歩行者の位置を,歩車間通信を用いて車両に通知する研究は盛んに行われているが,周囲環境により歩行者の位置測位精度が大きく劣化する恐れがある.本研究では,車両の衝突防止のために,現在官民一体で実用化・商用化を進めている車車間通信を利用し,歩行者が車車間通信のメッセージを傍受し,GPS測位信号に加えて自分の位置情報を演算し ,GPS単体であまり良い精度が得られない,または,測位できない環境であっても,正確な位置測位を行うことが出来る新たな手法の提案を行う.
