1W-02
歩行者デッドレコニングに基づく軌跡推定の評価法の提案
○安部真晃,梶 克彦,廣井 慧,河口信夫(名大)
加速度,角速度等のセンサ値から相対的な位置変化量を求める歩行者デッドレコニング(PDR)に基づく軌跡推定の評価手法を提案する.既存のPDRに関する研究には,一定時間ごとの誤差を用い,それらの誤差の平均,分散,二乗平均平方根を評価値としているものが存在する.しかし,PDRは誤差が累積するため,評価に利用した経路長に依存して評価値が変化してしまうという問題がある.そこで,経路長に依存しない評価を行うために,一定時間で蓄積する誤差の量を用いて評価する.また,曲がり方の数や曲線的な通路の存在など,評価対象となる経路自体の複雑さがPDRの精度に影響を与える場合があると考えられる.本論文では経路の複雑さを定義し,複雑さと誤差の関係を評価可能にする.

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