情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

近年、地方都市観光地の認知度の低下が問題となっている。現在、普及している観光地向けアプリケーションの多くは、全国を対象とした観光地の紹介、口コミ情報の収集を行っているものが大半である。しかし、人口が多い首都圏や著名な観光地の紹介が多く、地方都市の観光地が少ない。先行研究では、先に述べた問題を解決するため、地方都市の観光地の訪問、観光者の観光行動の範囲の増加を目的としたサービス、農産活用型観光誘導アプリケーションCOMAT(Citizens cooperation MApping for Toyota)を提案した。COMATを実証した結果、ただ知名度の低い観光地を記載するだけではユーザは魅力を感じないことが判明した。本稿では、ユーザに各観光地を推薦する機能（レコメンド）を実装することにより各観光地を再認識してもらい、知名度の向上に繋がることを目的とする。