情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

写真共有サイトなどに蓄積された、撮影位置、撮影時間および、撮 影者ID情報をもつ大量の写真データを用いて、多くの人々が通る主要観光経路を同定する問題を考える。Crandallら(2009)は撮影者達の移動軌跡を地図上に同時表示することで人々の観光経 路の巨視的な性質が理解可能であることを示したが、それだけでは主要観光経路の抽出は困難であった。Yinら(2010)は注目する観光スポット内において人々の観光経路を合成し推薦経 路を生成する手法を与えたが、広い地域内においては多大な計算時間を必要とした。本研究では、比較的広い地域においても高速に主要観光経 路を抽出できる手法を提案し、実データを用いた実験でその有効性を実証する。