1M-06
待ち行列システムの解析結果を利用した公共交通システムにおけるマナー教育
○冨山侑子,宇都宮陽一,奥田隆史(愛知県大)
混雑時に電車やバスなどの公共交通機関を利用する際,乗客は乗降口の周囲にいる方が乗車に利便性が高いため多くの乗客が乗降口の周囲で立ち止まる.結果として,乗客数はそれほど多くないにもかかわらず混雑しているように見える現象が発生する.具体的には,乗降口の周囲は乗客の密集度が高くなり,座席の周囲は密集度が低くなる.このような状況を解決するためには各乗客に各自の行動が車内全体に及ぼす影響を提示し,適切な行動を促すことが有効である.本研究では,各乗客の行動の車内全体に及ぼす影響を提示するために,乗客をジョブ,座席や通路をサーバーとしてとらえ車内の状況を待ち行列システムとして表現し,乗客の行動が待ち行列システムの特性に与える影響を多角的に分析する.

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