1L-03
保護コードの自然さに着目した命令カムフラージュ
○永井晃人,神崎雄一郎(熊本高専),門田暁人(奈良先端大)
本研究では,「自然」な保護コードを出力する命令のカムフラージュ方法を提案する.ここで自然なコードというのは,アセンブリコードとしてもっともらしく,攻撃者に目立ちにくいコードを意味する.提案方法では,ある命令をカムフラージュするとき,偽装対象命令とその周辺の命令から構成されるコード断片の不自然さが最小になるように偽装内容を決定する.コード断片の不自然さはN-gramモデル等の確率的言語モデルに基づいて評価する.ケーススタディでは秘密情報を持つプログラムを対象に提案方法を適用し,保護コードの動作の正しさや不自然さについて考察する.