情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

近年，サービス基盤の大規模化と複雑化に伴い，サービス基盤の状態を宣言的なコードで記述しておき自動的に構築する構成管理ツールの利用が広まっている．構成管理ツールの1つであるChefでは冪等性が保証されており，一定時間が経過するとサーバがコードと同等の状態になることが保障されている．一方で，ある変更が反映されてから次の変更を行うような時系列記述をすることができず，運用業務を上手く扱うことができない．そこで本研究では，運用業務を分析・モデル化した結果から最小単位の操作要素を特定し，それを運用のワークフロー記述に用いる．また，それらを宣言的記述性として導入したシステムをChefScriptとして実装し，Chefの拡張を行った。