1J-05
行列和計算最適化によるStrassen法の高速化
○坂本真貴人,藤井昭宏,小西克巳,田中輝雄(工学院大)
Strassen法は行列積計算高速化手法の1つである.この手法では行列を4つの小行列に分割し,小行列の行列積部分と行列和部分に分けて計算を行う.行列積の性能が演算律速に対し行列和はメモリ律速であるため,Strassen法を並列化すると全体の計算時間に対し行列和計算が占める割合が増加する.本研究ではStrassen法を複数回適用時に式展開をし,行列和部分をまとめて計算を行うことでメモリアクセス回数を削減し高速化する手法を提案する.Intel Core i7 3770K上で実験した結果,Strassen法が通常の行列積より計算時間が短くなる行列サイズNをN=4500からN=3500まで削減した.

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