1H-05
追跡時の注意配分に着目した模擬走行による白バイ事故要因の検討
○木平 真,小菅 律,岡村和子,藤田悟郎(科学警察研)
警察官が白バイによる追跡走行中に受傷する事故では,主な発生形態が交差点における出会い頭衝突のような前方以外に位置する交通参加者との交錯による事故であり,追跡に際して周囲に対する注意が不十分になりがちである可能性が指摘される.
本研究では,追跡走行を想定して前方と周囲に注意配分させる模擬走行課題を開発した.この課題を,前方に対して注意を行う課題の難度を,適切な注意配分を事前に選択させる手順により,安全確認の能力を想像で自己評価させた上で実施したところ,その成績は白バイ隊における経験年数で分布が変化する特徴が見られ,この課題を行う能力が白バイ乗務で培われる能力に関連することを示唆する結果が得られた.

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