1G-04
地理的な観点に基づいた診療情報可視化システムの構築
○長田俊明,中村直毅,井戸敬介(東北大),柴田恭子(東北大病院),山本雅之,中谷 純(東北大)
日本全国で、地域完結型医療を促進する地域医療連携ネットワークを整備し、複数の医療機関の診療情報を蓄積・共有して、患者を治療する試みが行われている。地域医療連携ネットワーク上にある診療情報は、標準化されたSS-MIX2データ形式で蓄積されており、ビックデータとしての有効活用が期待されている。特にこの診療情報を、救急、災害時の医療機関の稼働状況、さらには災害状況や交通状況などの非医療情報とも柔軟に組み合わせて提示することで、例えば患者の緊急搬送時の搬送先や搬送手段、経路の選択の判断にも役立つことが期待される。本稿では、情報の有効活用を支援するために、地域医療連携ネットワークに蓄積されている診療情報(対応医療施設/診療科、担当医、入退院、病名/病歴、処方など)を地理的な観点で抽出・分析し、地図上に診療情報を可視化するシステムを提案する。

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