1E-07
大型ドライビングシミュレーターにおける津波・道路冠水状況の再現と運転行動分析
○板宮朋基,尾林史章,荒川俊也,小塚一宏(愛知工科大)
東日本大震災において、約6割の人が車を利用して避難したが、津波の来襲に気が付かずに運転を継続して被害に遭った人も多い。また、ゲリラ豪雨の増加により、道路冠水域に進入して走行不能になる状況も多発している。本研究では、大型ドライビングシミュレーターにおいて津波来襲および道路冠水の状況を再現し、運転者の視線計測や動作解析を行った。運転中には実際どのように津波や道路冠水域が見えていて、回避行動が適切に行えるのか否かを調査した。その結果、進行方向正面から来襲する津波には直前まで気が付かず、回避が間に合わないことがわかった。夜間や視界不良時では特に認識が遅れるため、新たな情報提供手段の必要性が示唆された。

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