1E-05
OpenFlowを用いた災害時の動的な回線選択手法の検討
○多幡早紀,堂ノ脇梓,福井良太郎,嶋津恵子,重野 寛(慶大)
大災害においては,急性期と呼ばれる災害発生直後の72時間のサーチ・アンド・レスキューが重要である.現状では,要救助者に関する情報はラジオ無線を通じて口頭で伝達されており,情報の共有が困難である.そこで,ネットワークを経由して情報をシステムに蓄積し,救命隊の意思決定に役立てようとする試みがある.このようなシステムではネットワークの可用性が重要となるが,災害時にはネットワークの切断が断続的に発生することが懸念される.そこで本稿ではOpenFlowに着目し,複数の回線からそのときに使用可能な回線を動的に選択することで,情報の伝達率を向上させる手法を検討し,プロトタイプシステムの実装と評価について述べる.

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