情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス 情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス
企業で活用される自然言語処理技術
日時:3月12日(水)14:30-17:00
会場:第2イベント会場 (1号館 1F 100周年ホール)
【セッション概要】電子機器の普及に伴って、多くのテキストが生成されている。社内の業務管理のために社員が書いた文を蓄積する企業もあれば、ネットのユーザーが書いた文をビジネスの対象とする企業もある。いずれの場合にも、機械的な処理に対する強い要求があり、それを実現する自然言語処理技術への期待は大きい。一方で、企業で活用できる程度に信頼性が高い言語処理技術は限られている。
本企画では、各業種を代表する企業に、すでに活用している自然言語処理技術や今後の活用を期待している自然言語処理技術について各社での活用や研究開発の事例を紹介して頂き、それに基づいて自然言語処理技術の研究がどうあるべきかをパネル討論にて議論する。
司会:高橋 哲朗(富士通研究所 インテリジェントシステム研究部 )
【略歴】2005年奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。博士(工学)。同年株式会社富士通研究所入社。2008年〜2010年ニフティ株式会社にてWebサービス開発、2011年〜2012年マサチューセッツ工科大学にて客員研究員を経て、現在富士通研究所にて自然言語処理およびデータ分析の研究に従事。
14:30-14:35 オープニング
14:35-14:55 講演-1 ソーシャルメディアを活用するための言語処理技術
平野 徹(日本電信電話株式会社 NTTメディアインテリジェンス研究所 研究主任)
【講演概要】NTTメディアインテリジェンス研究所では、大量のテキストデータから有用な情報を抽出・活用するための研究開発に取り組んでいる。本発表では、ツイッターなどのソーシャルメディアを分析して企業のマーケティングに活用するための研究について、評判抽出技術やユーザ属性推定技術を中心に、紹介する。
【略歴】2003年和歌山大学システム工学部卒。2005年奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程修了。同年日本電信電話株式会社入社。現在、同社NTTメディアインテリジェンス研究所研究主任。博士(工学)。主に情報抽出、知識獲得に従事。
 
14:55-15:15 講演-2 富士ゼロックスにおける自然言語処理技術の取り組み
大熊 智子 (富士ゼロックス株式会社 研究技術開発本部コミュニケーション技術研究所 研究主査)
【講演概要】富士ゼロックス株式会社 研究技術開発本部コミュニケーション技術研究所では大量のテキストデータからビジネスに有用な情報を抽出するための研究技術開発を進めている。今回の発表では言語情報抽出技術の具体的な事例として、1)Sales Force Automationに蓄積された営業日報からの課題抽出、2)Twitterを対象にした評判情報抽出、3)電子カルテに含まれる副作用に関する記述の抽出について紹介する。
【略歴】1994年東京女子大学日本文学科卒、1996年慶應義塾大学政策・メディア研究科修了、同年富士ゼロックス株式会社総合研究所入社。現在、同社コミュニケーション技術研究所研究主査。主に形式言語学、医療言語処理、言語情報抽出に従事。博士(学術)。
 
15:15-15:35 講演-3 ソーシャルメディアにおける自然言語処理の活用と課題
橋本 泰一(グリー株式会社 WebGame事業本部 エンジニア)
【講演概要】携帯電話端末および通信の高速化、スマートフォンの爆発的な復旧により、誰でもいつでもどこでもインターネットを利用できるモバイルインターネット環境が整い、ソーシャルメディアが目覚ましい勢いで発展している。グリーもまた、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)やソーシャルゲームといったソーシャルサービスを中心に成長を遂げている。本セッションでは、モバイルインターネット環境を中心としたソーシャルメディアサービスにおける自然言語処理技術やその課題について述べる。
【略歴】1997年東京工業大学工学部情報工学科卒業。2002年同大学大学院情報理工学研究科博士課程修了。同年、同大学同研究科、助手。2006年同大学統合研究院。2010年同大学総合プロジェクト支援センター特任准教授。2012年グリー株式会社、エンジニア。
 
15:35-15:55 講演-4 ヤフーで活用されている自然言語処理技術
山下 達雄(ヤフー株式会社 事業戦略統括本部 Yahoo!JAPAN研究所 上席研究員)
【講演概要】Yahoo! JAPAN のサービスで幅広く自然言語処理技術が活躍している。ユーザ情報やコンテンツの分析など、実際の活用方法と適用への取り組みを紹介する。
【略歴】2000年より株式会社富士通研究所にて、機械翻訳システムの研究開発に従事。2005年よりヤフー株式会社。現在は主にSNSデータのテキストマイニングに関する研究に従事。博士(工学)。
 
15:55-16:15 講演-5 言語処理に基づく商品情報の構造化
新里 圭司 (楽天株式会社 楽天技術研究所 シニアサイエンティスト)
【講演概要】楽天市場では 1 億点以上もの商品が販売されており、それら商品とユーザを効率良く結びつけるためには商品情報の構造化が重要である。しかしながら、現状では一部の商品が人手により構造化されているだけであり、楽天市場の規模や人手による構造化のコストを考えると、その自動化は必至である。本発表では、我々が現在取り組んでいる商品情報の構造化手法について紹介する。
【略歴】2006年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了。京都大学大学院情報学研究科特任助教、特定研究員を経て、2011年から楽天技術研究所。博士(情報科学)。言語知識獲得、情報抽出、情報検索、テキストマイニングに興味をもつ。
 
16:15-17:00 パネル討論
司会: 高橋 哲朗(富士通研究所 インテリジェントシステム研究部 )
【略歴】2005年奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。博士(工学)。同年株式会社富士通研究所入社。2008年〜2010年ニフティ株式会社にてWebサービス開発、2011年〜2012年マサチューセッツ工科大学にて客員研究員を経て、現在富士通研究所にて自然言語処理およびデータ分析の研究に従事。
パネリスト: 平野 徹(日本電信電話株式会社 NTTメディアインテリジェンス研究所 研究主任)
【略歴】2003年和歌山大学システム工学部卒。2005年奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程修了。同年日本電信電話株式会社入社。現在、同社NTTメディアインテリジェンス研究所研究主任。博士(工学)。主に情報抽出、知識獲得に従事。
パネリスト: 大熊 智子 (富士ゼロックス株式会社 研究技術開発本部コミュニケーション技術研究所 研究主査)
【略歴】1994年東京女子大学日本文学科卒、1996年慶應義塾大学政策・メディア研究科修了、同年富士ゼロックス株式会社総合研究所入社。現在、同社コミュニケーション技術研究所研究主査。主に形式言語学、医療言語処理、言語情報抽出に従事。博士(学術)。
パネリスト: 橋本 泰一(グリー株式会社 WebGame事業本部 エンジニア)
【略歴】1997年東京工業大学工学部情報工学科卒業。2002年同大学大学院情報理工学研究科博士課程修了。同年、同大学同研究科、助手。2006年同大学統合研究院。2010年同大学総合プロジェクト支援センター特任准教授。2012年グリー株式会社、エンジニア。
パネリスト:山下 達雄(ヤフー株式会社 事業戦略統括本部 Yahoo!JAPAN研究所 上席研究員)
【略歴】2000年より株式会社富士通研究所にて、機械翻訳システムの研究開発に従事。2005年よりヤフー株式会社。現在は主にSNSデータのテキストマイニングに関する研究に従事。博士(工学)。
パネリスト:新里 圭司 (楽天株式会社 楽天技術研究所 シニアサイエンティスト)
【略歴】2006年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了。京都大学大学院情報学研究科特任助教、特定研究員を経て、2011年から楽天技術研究所。博士(情報科学)。言語知識獲得、情報抽出、情報検索、テキストマイニングに興味をもつ。