情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス 情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス
〜コンピュータパイオニアが語る〜「私の詩と真実」
日時:3月11日(火)10:00-12:00
会場:第2イベント会場 (1号館 1F 100周年ホール)
【セッション概要】情報処理学会歴史特別委員会ではオーラルヒストリのインタビューを進めているが、大先輩のお話は毎回大変示唆に富み印象的なので、これを広く会員の方々、特に若い世代の会員に直接お聞かせできないものかと検討してきた。そして海外の事例なども参考にし、コンピュータパイオニアあるいは情報処理学会会長経験者、またはそれらに相当する経歴の大先輩をお招きして、若い頃の研究生活の思い出や今の若い世代に伝えたい経験談などをお話いただくシンポジウムを企画した。なお本シンポジウムは第70回大会から開催しており今回が第7回目となる。
司会:浦城 恒雄 (東京工科大学 名誉教授)
【略歴】1959年東京大学理学部物理学科卒業。1991年日立製作所研究開発推進本部長。1995年同所技師長。1999年東京工科大学教授。2007年同大名誉教授。
10:00-11:00 講演-1 電話からインターネットへの時代を生きて
戸田 巌 (元NTT 常務取締役研究開発技術本部長)
【講演概要】この半世紀の間にコンピュータネットワークの主役は電話網からインターネットへと様変わりした。これはインターネットがコンピュータ通信に適しているだけでなく、広告・販売等各種ビジネスを展開できる機能を備えたからである。したがって競争の分野はネットワーク、プラットフォームからその上のアプリケーションへと拡大している。本講演では、まずコンピュータ網の変遷を概観し、インターネット急成長の背景について考察する。ついでこれら競争に打ち勝つための研究、開発、起業について、重視すべき留意点、問題点等を議論する。最後に次の世代への期待を述べる。
【略歴】元NTT常務取締役研究開発技術本部長。1958年電電公社入社、パラメトロン計算機の研究、料金計算用計算機CM100の設計、電電用オンライン計算機シリーズDIPSの開発等に従事。その後NTTのR&D全般のマネジメントを担当。1992年富士通に移りルータ開発等を担当。2004年同社退職、ベンチャー支援コンサル会社Studio ITを設立。1996年情報処理学会会長、応用数理学会会長、1997年紫綬褒章。情報処理学会、電子通信学会、応用数理学会、IEEEフェローおよび名誉員。
 
11:00-12:00 講演-2 「日本初のハッカー」の正体
和田 英一 (株式会社IIJイノベーションインスティテュート 研究顧問)
【講演概要】1950年代にハックした(研究ではない)十進法計算機制御、パラメトロン計算機PC-1のイニシアルオーダー、音楽演奏プログラムについて、仕組みを説明する。
【略歴】1955年東京大学理学部物理学科卒業。1957年修士課程修了。1957年~1964年小野田セメント調査部統計課。1964年~1992年東京大学工学部計数工学科。1992年~2002年富士通研究所。2002年~IIJ技術研究所。IFIP WG2.1 メンバー、WIDEプロジェクトメンバー、情報処理学会プログラミング・シンポジウム委員会運営委員長、情報処理学会会誌編集長などを歴任。