6ZE-6
普遍的最速フローモデルを用いた緊急災害時における避難計画手法に関する研究
○大田章雄(京大),神山直之(九大),瀧澤重志(阪市大),加藤直樹(京大)
頑健な防災計画を実現するには、冗長性を持った設備計画とともに、考えうるシナリオすべてにおいて実際に計画を策定・検証できなければならない。
しかし避難計画において、「1 秒でも早く多くの人が避難完了をするUniversally Quickest Flow(UQF)を求めるための計算は対象となる時間×空間に依存するネットワークに対する計算が必要になるため、多数のシナリオに対する繰り返し計算は困難であるという問題があった。
本研究では動的ネットワークの計算に用いられるtime-expanded networkを用いずにUQF近似解を計算するアルゴリズムを提案する。
提案手法の計算時間は対象となる空間の範囲のみに依存するため、南海トラフ地震の津波被害が懸念される大阪市のような大規模な都市においても高速にUQF の近似解を求めることが可能になる。

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