6ZE-4
津波避難計画評価システムの導入による災害リスク・コミュニケーション支援
○中居楓子(京大),畑山満則,矢守克也(京大防災研)
 南海トラフ巨大地震の新想定では,国内の広範囲で強い揺れと巨大な津波が発生する可能性が指摘されている.しかし,避難の主体となる住民らが,ハザードの想定に関する情報を「自分たちの命を守る」というイメージに結び付けていくことは困難であり,漠然とした不安が避難への諦めという事態を招いている.
 本稿では,避難状況の空間的な広がりと時間的変化をわかりやすく提示する,エージェントシミュレーションを用いた津波避難計画評価システムを提案し,①津波の具体的イメージの把握,②避難における問題点の把握,および③問題解決の対策の検討を通じた,コミュニティの避難計画策定の実践の成果について考察する.

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