6ZA-6
思い出共感促進による認知症者と家族のコミュニケーション支援
○山崎和紘,仲谷善雄,泉 朋子(立命館大)
日本は超高齢社会であり、認知症高齢者は増加傾向にある。認知症になると記憶障害によって、家族の思い出を忘れ自身への失望や焦りを感じる。また、家族介護者は一人で介護を抱え込むことが多く、精神的な負担が大きい。そのため、家族内でコミュニケーションを取り協力して認知症に向き合うことが重要である。そこで、我々は先行研究において、写真に関する思い出を推薦し、家族内でのコミュニケーションを活性化させるシステムの提案を行い、有効性を確認した。今回のシステムでは、写真に関する思い出に加え、家族各々のライフストーリを多様な観点から関連付ける。これにより、認知症者と家族が同じ年齢の頃の経験の異同など、認知症者の思い出を軸に家族が共感し相互理解を円滑に行えると期待される。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について