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動作音を用いた真空ポンプの故障診断 ーー動作音から見た真空ポンプの摩耗性故障進行モデルの同定ーー
○松田将大,久代紀之(九工大),高原邦夫(ナガセテクノエンジニアリング)
 本稿では真空ポンプの音響診断手法について説明する。
 半導体製造装置に搭載される真空ポンプは、稼働率向上のために
常時運転している。部品摩耗による故障のリスクを防ぐため、現在
は定期メンテナンスを行っている。しかし、メンテナンス間隔は経
験によって決定されたものであり、機器個体差の無視などの問題が
ある。
 上記問題に対し、機器特徴に則した故障診断手法を開発すること
で、メンテナンスの最適化を行う。その際、診断材料として動作音
に着目する。これは実フィールドにおいて音が診断指標として使わ
れていることに起因する。
 実験室・実フィールドでの動作音を解析した結果、二つの故障の
特徴を発見した。結果を元に故障進行のモデル化を行い、簡易な精
度検証を行った。

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