6L-1
検索可能暗号を高速化するための簡潔データ構造を用いた索引手法
○北村優汰(名工大),福田洋治(愛知教育大),廣友雅徳(佐賀大),毛利公美(岐阜大),中井敏晴(国立長寿医療研究センター),白石善明(神戸大)
暗号文を復号することなく検索できる検索可能暗号において,検索タグから数ビットの情報
漏れを許容することで索引生成を可能にし,検索を高速化する方式が提案されている.補助
記憶の読み書きはメモリよりもはるかに遅いため,大規模なデータを検索する場合は,でき
るだけ小さなサイズの索引を生成し,メモリ上に展開することが求められる.
本稿では,索引のサイズを小さくするために,ビット列に対する簡潔データ構造である完備
辞書をビットマップインデックスに適用する手法を提案する.本手法では,簡潔データ構造
の基本的な演算であるrank,selectを使用する.索引として用いるビット列のサイズを最適
値の約2倍以内に抑えつつ,2つの演算を定数時間で実行することで検索の高速化を図れてい
ることを示している.

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