情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

Android は，近年普及率が高くなってきており重要性が高まっている．
Android には，low memory killer と呼ばれる独自のプロセスメモリ管理システムが搭載されており，メモリ不足時に条件に従いプロセスを強制終了し，空きメモリを確保する．このプロセスの強制終了により，再度同じアプリケーションを使用する場合にプロセスの再起動が必要となるため，ユーザの利便性が低下することがある．
本稿では，LRUに基づく終了プロセス選定手法を提案する．そして，実機を用いた評価実験結果を示し，提案手法により標準のlow memory killerよりも平均アプリケーション起動時間を低減させることが可能であることを示す．