情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

観光客の周遊行動を分析することは、観光客受け入れのための環境整備、すなわち、観光のまちづくりを進めるうえで有効である。我々は、岩手県平泉町と共同運用しているモバイル観光情報システム「平泉ポータブル観光ガイド」の長期運用で収集したGPS およびQRコードのログデータを、GISを用いて分析し、その結果をWebシステムで閲覧できるシステムを開発した。本システムでは、アクセス数に関する分析やカーネル密度分析といった分析の結果を観光モデルコースや代表的観光スポット情報等とともに閲覧可能である。本システムを観光担当職員と都市計画担当職員の双方が利用することで、従来、個別に実施されてきた観光振興とまちづくりの連携が期待できる。