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HTMLレンダリングエンジンのCSSの挙動差を特徴として用いたブラウザの識別の提案
○武居直樹,桐生直輝,磯 侑斗,齋藤孝道(明大)
近年,利用者の趣味に合わせた広告を出すために,Web上での利用者の行動追跡が行われる場合がある.
一般的にCookieを用いてクライアントの識別 が行われているが,Cookieをユーザに削除されると特定できなくなることから,HTTPヘッダやJavaScriptから取得できる情報を用いたクライアント推定方法が研究されている.
しかし,JavaScriptは常に利用できるとは限らないため,今回ブラウザの推定方法の1つとして,HTMLレンダリングエンジンにCSSを解釈させた際にバージョンやブラウザ毎に挙動が異なる事を利用することとした.
本論文では,対応しているCSSのプロパティやセレクタの違いや,ブラウザ固有に実装しているプロパティといったブラウザ間の差を特徴としてとらえ、それら特徴を利用したブラウザ推定の手法を提案し,その実装を示す.

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