情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

近年、スマートフォンなどのモバイル端末から利用できるストリーミングサービスが注目されている。これらの多くは、「クライアント・サーバー型」のサービスであり、「P2P型」のサービスは普及していない。これは、端末どうしが協力してストリーミングを配信するP2P型のサービスをスマートフォンなどのモバイル端末から利用可能とする場合、端末の離脱率の高さや性能の低さにより、ネットワーク全体の配信性能が低下するためである。筆者らは、この問題を解決するために、新たに配信の「貢献度」という概念を導入し、それに基づいてモバイル端末からのサービスの利用を制御する手法を提案する。