5L-7
仮想メソッド呼出しを用いることによるプログラムの難読化のオーバヘッド削減
○石田峰文,小宮常康(電通大)
プログラムの制御フローの難読化として、条件分岐を用いて実際に
は実行されないコードや崩れた制御構造を作り出す手法が存在する
が、条件分岐によるオーバヘッドを伴う。そこで、難読化で加える
条件分岐の動作を仮想メソッド呼出しで実現する手法を提案する。
この仮想メソッド呼出しにおける多態性を実現するメソッドディス
パッチが、条件分岐と同等の役割を果たす。しかし、この仮想メソ
ッド呼出しの実行時の振舞いは多態的ではなく、動的最適化による
インライン展開によってメソッドディスパッチの除去が可能である。
それにより難読化によるオーバヘッドの削減が期待できる。

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