5J-8
ロックとSTMを共存させた排他制御機構の提案
○村井栄王,多田好克(電通大)
 排他制御はマルチスレッドシステムのパフォーマンス上、
開発効率上のボトルネックとなっている。ロックは比較的
高速なプログラムを記述することができるが、デッドロック
などの危険性があるため、プログラマビリティが低い。この
問題を解決するためにSTM(Software Transactional Memory)
が提案されたが、性能がロックより劣る状況がある。
 本研究では、スレッドが状況に応じてロックまたはSTMを
動的に切り替える排他制御機構を提案する。プログラマは
STMライクにプログラミングすることでSTMのプログラマビリティ
を損なうことなくアボートが頻発する状況でSTMよりも高い
パフォーマンスが期待できる。

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