情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

大規模化・複雑化してきているコンピュータ間ネットワークなどのために，効率の良い通信の多重化技術を提案する．従来手法としてTwo-Dimensonal Round-Robin (2DRR)スケジューラというアルゴリズムがあり，これはシンプルな動作にて高いスループットと公平性を実現しているが，あるタイムスロットにて通信要求に無駄が生じてしまう．これを改善したのがユニット型低遅延スケジューラだが，このスケジューラは準備段階にて基となる2DRRより計算量が多く実装するには問題点がある．本研究では既存の2DRRの動作のみを改良し、ユニット型低遅延スケジューラより計算量の少ない手法にて2DRRより高スループットで実用性のあるパケットスイッチスケジューラを提案する．