5E-6
若い学生を対象とした歩行のスペクトル解析とMozart音楽効果
○鶴岡政子,柴崎亮介(東大),鶴岡百合子(足と歩きの研究所)
加速度センサ内臓のウエアラブル歩行計測システムを用いて若い学生の歩行を計測した。
日常的に心身のストレス状態の刺激を受けている影響から、歩行バランスは乱れている学生が多い。放置しておくと、腰痛や肩こりの原因となるため、改善が望まれる。
重い荷物を片側ばかりに持たず、筋力強化体操を行うなどフィジカル側面の改善とともに、
本研究で注目したのは、歩行への音楽効果を解析した。学生の好きな激しいビートのロック音楽や、踏切音などの騒音を聴きながらの歩行では,歩行中の体重心のパワースペクトルは,高周波領域において1/f ゆらぎから外れてしまう。しかし、モーツアルト音楽を聴きながらの歩行では、歩行中の体重心ゆらぎのパワースペクトルは,1/f ゆらぎに近づき、改善された。成長期に各自の歩行状態を知り、改善対策を立て、よりよい歩行習慣を身に着けることは予防医学上、重要である。

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