情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

近年、スマートフォンの普及に伴い、近距離無線通信を用いた携帯端末間での情報のやり取りが増加している。Bluetoothを用いたデータの送受信では、MACアドレスに依存した通信を行っている。また、スマートフォンに搭載されているBluetoothで通信を行う場合、1つのサーバが1つのクライアントに情報を転送することは可能だが、1つのサーバが複数のクライアントに情報を転送する仕組みは実装例がない。そこで、MACアドレスに依存せずに、ジェスチャによって目的のデバイスを特定し、複数のスマートフォンに情報を転送する仕組みEriCC-Mを提案する。本稿では、EriCC-Mの概要、設計、Androidでの実装について述べる。