4T-7
避難者の情報伝達能力を考慮した広域災害避難シミュレーション
○松島 弘,狩野 均(筑波大)
マルチエージェントモデルを用いて、避難者の情報伝達能力を考慮した広域災害避難シミュレーションの開発を行い、避難者が広域に情報を伝達する行為が災害避難に与える影響について考察した。
従来研究では道路を特定の長さで区切ったセルに対し、避難者に相当するエージェントは自身のいるセルの状態を反映して他エージェントとの相互作用を行っていた。しかしこの方法では相互作用の範囲が狭く、また拡声器型防災無線に相当するエージェントの実装が困難であるなど、現実の状態を再現できない。
そこで本研究では、セルの状態の更新時に、セル上のエージェントの状態を隣接するセルの状態にも影響を与えるアルゴリズムを開発し、相互作用の範囲を広くした。
本研究および従来研究の比較実験を行い、本研究の有効性を確認した。

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