情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

近年，農家の労働力が不足し，遊休農地が増加しつつある．遊休
農地は病害虫の発生など，様々な悪影響を及ぼす．そこで本研究では，
遊休農地の増加を抑制するため，非農家に向けて遊休農地を推薦する
システムを構築する．非農家は農作物の生育環境に関する知識に
疎いため，農作物の生育環境に適した土地条件の農地を推薦する
必要がある．また，農地の価格や面積などの土地条件をより重視
したいというようなユーザ嗜好も考慮する必要がある．本研究で
構築するシステムは，ラフ集合の縮約を用い，ユーザが農地を選好
する際に重視する土地条件の組み合わせを分析する．その後，
それらの土地条件を満たす遊休農地の推薦を行う．