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小説データの本文分析による選書支援手法の提案
○藤田佳恵，鈴木伸崇（筑波大）
本稿では，小説データの内容を分析しその結果をユーザに提示することによっ
て，選書支援を行う手法を提案する．まず，熊本らの提案する手法を応用し感
情辞書を作成する．これは単語とその印象値から構成されており，ここで印象
値とは「楽しい⇔悲しい」等の印象尺度に基づいて単語の印象値を計算したも
のである．次に，感情辞書を用いて小説データの印象値を計算する．小説は場
面によってその印象が変化するため，小説データを先頭からいくつかに分割し
てその断片ごとの印象値を計算し，先頭から終端までの印象値の推移を把握で
きるように可視化する．また，印象値の推移が平坦であるか否か（起伏が激し
いか否か）などの数値を計算し，ユーザに提示して選書の手がかりとする．
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