4K-3
最大エントロピー法を用いた光学スペクトルの解析
○遠越光輝,加藤 舞,狩野 覚,善甫康成(法大)
近年の計算技術の進歩により、様々な材料物性が比較的精度よく計算
することが可能となった。特に光の吸収スペクトルは、実時間実空間の
時間依存密度汎関数法(TDDFT)による双極子モーメントの時間発展で
得られるデータをFourier変換することで求める。しかし、吸収波長を
表すバンドギャップ付近の可視光領域の波長の長い領域にあるデータ
を得るには長く時間発展させる必要がある。本研究ではここに
最大エントロピー法を適用することにより、短い時間ステップで
Fourier変換と同等の結果が得られることが判明した。この手法の効果と
課題を従来手法であるFourier変換との比較を交えて報告する。

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