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インテリジェント暗号を利用した情報マスキング方式の考察
○工藤史堯,川邊秀樹,山本隆広(NTT)
個人情報を自治体や企業間で連携させる際には、その不正利用を防ぐため、情報の開示範囲を必要最低限に絞る必要があるが、暗号化により開示制御を行うと細かく設定すればするほど鍵管理の手間が増大するという課題があった。本研究では、インテリジェント暗号を用いた、鍵管理の手間を低減することができる開示制御方式を提案する。今回は、行政機関と民間企業を跨って一度の申請処理で複数の機関への申請を一括で行えるワンストップサービスを題材に提案方式の机上評価を行った。その結果、提案方式が従来の暗号化方式を採用するよりも鍵の運用が容易にできることを明らかにした。

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