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三次元仮想物理環境における捕食被食関係に基づく個体群動態と形質進化
○伊藤 孝,Marcin L. Pilat,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
生物の形質進化と個体群動態は互いに大きな影響を与えている.
本研究では両者の相互作用のダイナミクスを解明することを目的として,
捕食被食関係に基づく多数の仮想生物の進化シミュレーションを
三次元仮想物理環境を用いて行った.
事前に進化させた捕食者と被食者を初期集団として,
捕食の成否に応じて双方の個体数を変動させた.
個体の形質を進化をさせた実験では,被食者の増減に遅れて
捕食者が増減を繰り返すLotka-Volterraモデルと同様の挙動が観察された.
形質を進化させた実験では,それとは異なる個体数変動が観察され,
形質進化と個体群動態が相互作用していることが分析によって示された.

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