3ZF-8
非利き手のための書字訓練システムの検討
○大保景子,大西祐哉(電機大),大矢哲也(日本医療科学大),川澄正史,小山裕徳(電機大)
 脳血管障害や事故などで利き手に障害が生じた場合,書字動作が困難となるため,非利き手による書字訓練が必要となる.しかし,非利き手の書字能力の習得には約4カ月間を要し,対象者に対して精神的・肉体的に負担が大きいため,効率的な書字習得方法による書字訓練期間の短縮が求められている.
 書字訓練後の非利き手の筆跡は障害前の利き手の筆跡に似るといわれており,書字訓練に使用する手本を標準の書体ではなく自筆とすることで書字訓練期間が短縮できると考えた.
 本稿では,自筆を手本とした書字訓練方法の提案と評価を行い,有効性を確認した.さらに,提案した手法に基づく書字訓練システムの開発および評価を行った.

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