情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

本研究では水泳の集団指導を支援するシステムの開発を目的とする．従来の水泳指導では1～2コースの生徒に対し，指導者1人が入水して指導につくため，一度に指導できる生徒の数が限られる．また陸上から指導する場合には多くの生徒の様子が把握し易くなるものの，そこから指示した内容が生徒にとって聞こえ難く，自分ごとと認識し難くいことが問題となる．そこで本研究では指導者がタブレット端末から水泳指導の知識ベースをもとに，水泳中の各生徒に対して無線通信式ヘッドホンを通して指導を音声で伝えるシステムを開発した．本システムを利用により，知識ベースを利用することで即時的に指示を伝えることができ，また無線通信式ヘッドホンを利用することで生徒の泳ぎの妨げにならず確実に伝えることができるため，集団指導が容易になる．