3ZB-9
聴取者の頭部動作による複数話者の方向推定
○田中章悟,苣木禎史,宇佐川毅(熊本大)
両耳信号処理は様々なアプリケーションに応用可能であると考えられている。その一つが両耳モデルの補聴器である。両耳モデルの一つである周波数領域両耳聴モデルは音源方向推定とそれに基づく音源信号強調を行うことができる。しかし複数音源があるとき,誤った方向を推定することがある。そこで頭部動作を含むユーザの体の動きが音源方向推定の補助に役立つことが期待される。本稿では,地磁気センサと加速度センサを用いて会話中の頭部動作の回転角度の推定を行い,対話者の方向と頭部動作の関係について検討を行った。その結果,対話者の方向と頭部動作の関係にある程度の関係性が見られ,頭部動作より対話者の方向が推定できることが示唆された。

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