3Z-5
マルチ環境解析を利用した悪性Webサイトアクセス時のリスク分析支援
○義則隆之(名工大),神薗雅紀(NICT),廣友雅徳(佐賀大),毛利公美(岐阜大),白石善明(神戸大)
悪性Webサイトへのアクセスを契機としたマルウェアによるセキュリティ被害が社会問題化しているが,既存のブラックリスト方式による検知には限 界がある.そこで,悪性Webサイトにより発生したインシデントに対して,組織にもたらされるリスクを分析することが重要となる.リスクを分析す る上で.近年の悪性Webサイトは短期間でURLを遷移させる,ユーザの端末の環境によって挙動を変化させるといった特徴を有しており,既に展開 されているWebサイト解析サービスでは解析できていない.そこで,解析環境を変更するマルチ環境解析が研究されており,我々もマルチ環境解析を 研究している.しかし,その結果を組織のリスクヘッジにどのように結び付けて利用すればどのようなメリットがあるか明記したものは少ない.本稿で はマルチ環境解析の結果を利用してリスクを分析し,リスクヘッジに繋げられることを示す.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について