3Q-9
超音波画像診断における微小気泡造影剤の検出手法の検討
○野呂和正,柳沢ゆかり,伊藤康一,阪本真弥,森 士朗(東北大),志賀清人(岩手医大),小玉哲也,青木孝文(東北大)
近年,造影効果の弱い血流信号を可視化するため,微小気泡造影剤を用いた
超音波画像診断が研究されている.直径数ミクロン程度のマイクロバブルが
主成分である造影剤は,がん内部の微小血流を可視化し,がん早期発見や診
断支援へ利用することが期待されている.そのためには,血管中を流れてい
るマイクロバブル由来の信号のみを正確に抽出する必要となる.現在使われ
ている超音波画像診断装置には,画像の差分を基本とした手法が実装されて
いる.しかしながら,時間経過によって組織の位置や形状に変化するため,
従来手法では,造影剤の未検出や誤検出が数多く生じる.そこで,本研究で
は,時間方向における造影剤の輝度変動を分析することによって,血管中の
造影剤を正確に検出する.マウスを使った性能評価実験を通して,提案手法
の有用性を示す.

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