3P-5
潜在トピックに基づく差分進化を用いた組合せ最適化による複数文書要約
○重松 遥,小林一郎(お茶の水女子大)
近年,大量の文書データと接する機会の増加にともない,文書要約
技術の必要性が高まっている.文書要約における一般的な手法としては,
冗長性などを考慮してバランスの良い重要文の組合せを求めることにより
要約文を生成する手法がある.最適な文の組合せを求めるのには
整数計画法などが用いられるが,整数計画法はNP困難に属し,
要約対象とする文書集合が大きい場合には厳密解を求めるために
膨大な計算時間を要するという問題が存在する.一方,厳密な解を
追求せず実用的な時間で近似解を求める最適化手法として,
進化的アルゴリズムの有効性が報告されている.そのような背景を
踏まえて,本研究では,進化的アルゴリズムの中でも解の精度や
計算時間の点で優れているとされている差分進化アルゴリズムを
用いて組合せ最適化を行う要約文生成を行う.また,文書中には
複数のトピックが含まれているという仮定の下に,文書内の
潜在トピックを潜在的ディリクレ配分法を用いて抽出し,
各トピックの内容を万遍なく含むような文の組合せを要約文として生成する.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について