情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

LOD(Linked Open Data)検索において，
明示的でない関係を考慮してデータを探すには，オントロジーを
利用しての推論が有用である．オントロジーに基づく推論は，
一階述語論理よりは緩和されるものの，最悪の場合の計算の
複雑性の高さや，オントロジーの外形からの推論にかかる時間の
予測の難しさなどで課題がある．本研究では，RDFを検索する
ためのクエリ言語標準であるSPARQLを用いてLODを検索する際に，
過去のクエリやその実行時間などに基づいて，推論速度を考慮した
効果的なSPARQLクエリを行うためのクエリ構成支援システムの
試作について述べる．