3L-4
Scalaによる限定継続を用いたWebアプリケーションフレームワーク
○佐々木宏聡,前田敦司(筑波大)
Webアプリケーション開発の際,一般に状態遷移を考えなければならないが,
Webサーバとクライアントの間の通信がステートレスなプロトコルである
HTTPにより行われるため,リクエストごとに別々のプログラムを
書かなければならない.そのため,Webアプリケーションの開発者が
全体の流れが掴みにくくなることが考えられる.この問題の解決策として,
継続という概念を用いてセッション全体を1つのプログラムで流れ通りに
記述できるWebアプリケーションフレームワークがいくつかの開発言語で
提案されている.本研究では,このようにセッションを流れ通りに書ける
フレームワークをScalaの限定継続を用いて実装する.その際,
限定継続のクライアントへの保存や継続の暗号化を行い,
よりスケーラブルで実用的なフレームワークとして提案する.

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