3J-4
2パス限定投機システムにおける効率的なメモリアクセスによる省電力化
○菅野智之,十鳥弘泰,大津金光,横田隆史,大川 猛(宇都宮大)
我々は、ループ中の実行頻度が高い2つの実行経路(パス)に特化
したコードを用意し、その2つのパスを投機的にマルチスレッド
実行する2パス限定投機システムPALSを開発している。PALSに
は投機実行時のデータを保持するユニットであるMB(Memory
Buffer)がある。メモリ依存違反に対応するためロード命令
実行時に先行スレッドにアクセス要求を出し、経由するMB全てに
データのコピーを保存する。しかし、メモリ依存違反がないロー
ド命令でも同様の処理を行い電力を無駄に消費する。よって本研
究では、メモリ依存違反がないロード命令は直接データキャッシュ
にアクセスすることによりPALS全体の電力を削減を目指す。

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