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マルチエージェント環境下における群知能を用いた協調行動獲得手法の評価
○笹岡久行(旭川高専)
近年,メタヒューリスティクスの一手法である群知能に関する研究
が盛んに行われている.これらは,例えば巡回セールスマン問題の
ようなマルチエージェントシステムにおける最適化問題の解決等に
適用され,その有効性が確認されている.これらの群知能に関する
研究の中で,アントコロニー最適化法はDorigoらにより提案され,
蟻の採餌行動をヒントにした頑健な手法として知られている.実際
の蟻の各個体はそれほど高度な知能を有するわけでも,各個体の
行動を制御する監督者が存在するわけでもない.しかし,蟻の集団を
一つのシステムと見なした場合,フェロモンと呼ばれる化学物質を
媒介としたコミュニケーション活動を通して,その行動は非常に効率が
高いものと観察されている.本研究ではこれらを人工的に実現し,
その工学的な応用を目指している.

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