3B-2
粗視化によってネットワークの構造は保存されるか?
○田村 肇(筑波大)
複雑ネットワークでは、ネットワークが成長しているかをどうかを明らかにするため、
同じネットワークの異なる時点のネットワーク構造を比較する必要がある。
この場合、複雑ネットワークではノードやエッジの数が多すぎるため、異なる時点での
ネットワークの比較が困難であり、ネットワークの粗視化が必要になる。
この場合、注意しないといけないのは粗視化の度合いによって、表されるネットワーク
の構造が変化してしまう場合があることである。
本研究では、産業連関表(情報通信産業連関表)を例にして、このことを説明することにする。
今回は、ネットワークの構造の表現として、次数分布などを取り上げ、この分布が異なる
場合、この二つのネットワークの構造は異なっていると考えることにする。

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