3A-1
仮想化環境におけるシステム全体のIO性能の向上を目的としたメモリスケジューラの提案
○田島幸恵,竹内 理,三留浩幸(日立)
OSはメモリの未使用領域をキャッシュとして使用し,IO性能の
向上に努めている。IOが局所的,連続している場合にキャッシュ
は効果的となる傾向がある。近年クラウドの利用が浸透し,一筐体
上での複数台仮想計算機(VM)の稼働が一般的となっている。
VM毎に挙動は異なり,キャッシュが効果的なVMや非効果的なVMがある。
仮想化機構がVMにメモリを割り当てる際,前者のVMを優先する
ことで筐体全体のIO性能の向上が期待できる。しかし,既存の
仮想化機構はVMのキャッシュ使用状況を監視せず,上記の調整は
できない。本稿ではVMのキャッシュ使用状況を監視しメモリ割当量
を調整するメモリスケジューラと,スケジューラの利用による性能
向上について報告する。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について