2ZE-7
省資源行動の変容段階を考慮した動機づけ戦略の切換え手法
○田口宏明,藤波香織(農工大)
環境問題を解決するために,これまでに資源消費者の意識を改め,省資源行動を促進させる研究が多くなされてきた.しかし,その多くはユーザの多様性を考慮せずに全ユーザに共通の動機づけ戦略を適用しており,対象者の状態を考慮した情報提示に踏み込んでいる研究は少ない.
そこで,本研究では省資源行動に関心のない状態から自立して行動できるようになるまでの過程に注目し,ユーザの状態を5つの段階に分類するモデルを考案した.そして,現在のユーザの段階に応じて適切な動機づけを行う情報提示システムの評価を行った.この結果をもとに,段階ごとに動機づけ戦略を切り替えることが,省資源行動の促進効果を高める可能性について言及する.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について